こんにちは、地元長野県に移住してほそぼそと副業をしながら生活しているかまくらです。
2021年10月17日、斎藤佑樹選手がプロ野球選手を引退しました。
・甲子園で“ハンカチ王子”として一世を風靡
・早稲田実業高校から早稲田大学へ進学
・日本ハムファイターズへ入団
という流れ・・・
プロ野球選手としての11年間の成績は、15勝26敗。
【個人年度別成績】
https://npb.jp/bis/players/01905133.html
輝かしい成績を残せず、毎年のように「復活なるか?」という視線を浴びていましたが、最後の最後まで本人の努力が結果に反映されることはなかったと思います。
一部の人々のコメントで・・・
「高卒でプロに行かず、早稲田大学へ進学したのが最大の失敗だ!」
というのが目立ちましたが、成績として結果が出ずとも、ひたむきに努力する姿はファンを熱くしていたと思います。
斎藤佑樹選手の引退セレモニーにファンが押し寄せたのが根拠です。
【斎藤佑樹 引退セレモニー・スピーチ全文「皆さんと過ごした時間は僕の一生の宝物です」】
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/10/17/kiji/20211017s00001173573000c.html
斎藤佑樹選手に限らず、高校で好成績を残し、プロで成績を出し切れない選手はたくさんいるかと思います。
一方で、高校ではそこまで活躍していなったけれども、プロで輝かしい成績を残している選手もいます。
上原浩治さんは高校1,2年生のとき外野手でした。
高校3年生で投手になっていますが、控え投手のため登板機会すらそこまでありませんでした。
プロでは1999年に読売ジャイアンツに入団。
2009年にはメジャーリーガーとなり、2013年にはボストンレッドソックスでワールドシリーズを制覇しています。
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20200513-sports-vol18
長友佑都さんは明治大学の学生のときはサッカーチームのレギュラーではありませんでした。
そこまで目立ったプレーはできず、スタンドでチームを応援していたようです。
そこから、FC東京⇒ACチェゼーナ⇒インテル⇒ミラノ⇒ガラタサライ⇒マルセイユと、世界で活躍。
2021年10月現在はFC東京に移籍して、現役を続行しています。
https://www.fctokyo.co.jp/news/12771
ここで気になるのが・・・
「なぜ、活躍できる時期が違うのか・・・?」
というところなのですが、“ピーキング”というのが一つのキーワードになると思います。
そこで本記事では、ビジネスでも人生でも活用できる“ピーキング”や、現役としてのピークを過ぎた後のお金事情についても解説したいと思います。
ピーキングとは
ピーキングとは、ある時期/時間に最高のパフォーマンスを発揮できるようにする前準備です。
【ピーキング】(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
https://kotobank.jp/word/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-163331
ピーキングといっても、“長期的ピーキング”と“短期的ピーキング”の2種類があります。
長期的ピーキング
長期的ピーキングは、現役としてのピークをどこにもっていくか(何歳とするか)をまず決めて、そのピークに合わせて心と体を鍛え上げていく手法です。
人によって現役を続けられる期間も違えば、活躍できる年齢も違いますので、現役としてのピークをどこにするかを決めるのは結構難しいことだと思います。
ただ、スポーツ選手だと引退するときの年齢の平均値などがわかるので、そこから逆算してピークを設定することが多いと思います。
ビジネスマンだと65歳が定年と決まっています。
しかし、ビジネスマンとしてのピークはどこらへんか考えると、35~45歳ではないでしょうか?
求人票をみてみると“35歳以下”という制限をかけている企業が散見されますし、早期退職を促している企業の情報をみてみると“45歳以上”という文言が見られます。
この記事の読者はビジネスマンが結構いると思うので、みなさんは“35~45歳”をピークの一つの目安として置いておいた方がよいかと思います。
“35~45歳”でいかに人的資本を収益に結びつけられるかがポイントになるわけです。
短期的ピーキング
短期的ピーキングは、日常の場面場面で最高のパーフォーマンスを発揮できるようにする手法です。
野球選手であれば、バッターボックスやマウンドに立つときをピークに持っていく必要があります。
サッカー選手であれば、ピッチに立つ当日にピークが来るように前準備をします。
ビジネスマンであれば、社内で企画のプレゼン/取引先との商談/イベントなどでピークを意識するのではないでしょうか。
【短期的ピーキング】
https://japan-indepth.jp/?p=46734
短期的ピーキングでよく使われるのが“ルーティン”ですね。
イチロー氏がバッターボックスに立つときのルーティンが良い例かと思います。
・軽くバットを振る
・右足を回し、左足を回す
・軽く屈伸する
・バットで右スパイクを叩き、左スパイクを叩く
・足場をならす
・バットを立てる
・袖を引っ張る
【天才・イチローを引退まで支えた「ルーティーン」のすごい力】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65042
毎回最高のパフォーマンスを発揮したい場面の前に、同じ行動を反復する・・・。
そうすることで、体に「今が最高のパフォーマンスを発揮するときだ」という信号を送り続けているわけです。
長期的ピーキング後の稼ぎ方
そして、誰しもが“引退”を迎えます。
スポーツ選手だろうがビジネスマンだろうが、必ず“引退”があります。
そこから重要になってくるのが、“長期的ピーキング後の稼ぎ方”です。
現役時代は人的資本でお金を生み出すことが可能です。
簡単に言えば、体力にもの言わせて、バリバリ働けばよいだけです。
ただ、“引退”後はそうもいきません。
人間なので高齢になり、体力も気力も衰えるのは当たり前。
長期ピーキング後の世界では、人的資本でお金を生み出すのは非効率的です。
働き過ぎて体を壊し、逆に医療費がかさむなんてこともあります。
はい・・・長期ピーキング時(引退前)に頼っていた人的資本は、長期ピーキング後(引退後)では活かせないのです。
そこで、重要になってくるのが“金銭的資本”です。
引退前は人的資本(体)を働かせてお金を生み出し、引退後は金銭的資本(お金)に働かせてお金を生み出す必要があります。
この気づきがきっかけの一つとなって、僕は株式投資のセミナーを開いているわけで・・・
2021年10月現在にセミナー受講生は約65名いますが、みんな金銭的資本を今から蓄えているということになります。(時間がかかりますからね・・・)
まとめ
本記事では斎藤佑樹選手の引退を切り口に“ピーキング”について解説しました。
野球選手などのプロスポーツ選手は現役を引退した後でも、人的資本でお金を生み出せます。
現役引退時はまだまだ“若い”からです。
しかし、ビジネスマンは現役を引退した後では人的資本を活かしきれないので、今から金銭的資本を準備していく必要あります。
“人生100年時代”と言われています。
短期的ピーク時、長期的ピーク時、長期的ピーク後も楽しんでいきましょう!
それでは~
かまくら